耐震・耐火性に優れたCLT工法とは?高性能な木造の賃貸住宅を建築した実例付きで解説
ヨーロッパから中高層の共同住宅を中心に普及し始めた「CLT」をご存知でしょうか?近年では日本の住宅にも普及し、木のぬくもりを持ちながらも、高い耐震性・断熱性を兼ね備えた性能が評価されています。そもそもCLTとは何なのか、いち早く着目して建築に至った実例とあわせて紹介します。
「CLT工法」とは
「CLT(Cross Laminated Timber)」とは、ひき板を並べたあと、繊維方向がクロスするように積層接着した木質系材料のこと。
土木用材として橋にも使用されるなど、コンクリートに匹敵する強さと環境への優しさを兼ね備えていることが特徴。木の温もりを残しつつ、中高層の建築に耐える高い耐震性と断熱性を持つ建材として、品質・性能が評価されています。
大東建託では、CLT工法の強度をさらに高めるため、オリジナルの金物を開発。工場での作業工数を増やすことで、施工品質の均一化と工期の短縮を実現しました。
大東建託が手がける「オリジナルCLT工法」4つの強み
大東建託のオリジナルCLT工法は、一時間耐火構造。躯体は耐火被覆材で覆われ、火災の炎を防いでおり、木部が直接火で焼かれることはありません。火災保険料もRC造と同じ等級が適用されます。
CLT工法における材料の重さは、コンクリートの約1/5でありながら、壁の強度は一般的な木造軸組工法の耐力壁に比べて4倍以上になります。
CLTを用いた界壁は厚さ150mmのパネルにより高い遮音性を発揮。界床は一般的な鉄筋コンクリート造と同等の性能を確保しています。
木材は圧倒的に熱を伝えにくい天然材なので、夏は涼しく、冬は足元から暖かいという効果が得られます。
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CLT工法での建築事例
[物件データ]
所在地:千葉県船橋市 構造:木造(オリジナルCLT工法)
戸数:4階建て7戸(2階はオーナー様自宅) 間取り:1K、1LDK
敷地面積:124.25㎡ 延床面積:299.12㎡
「SDGs推進のきっかけになれたら嬉しいです」(オーナー阪井さん)
賃貸オーナーとして、100室以上の経営をしている阪井さん。元々、建築物がお好きで様々な工
法を調べていたなかで、「CLT工法」に興味を抱きました。
「ヨーロッパなどでは、CLTを使った高層建築物が多く建てられていて、日本でも実現できたら良いなと考えていました。特にSDGsや脱炭素社会のことを考慮して、国産のスギを使いたかったのです。しかし当時の日本では、CLTを使用した居住用の住宅を建てる技術はまだありませんでした」と振り返る阪井さん。
一方、時を同じくして、製造過程からCO2を出す鉄骨造などではなく、環境に寄与する木造の中高層建築を研究していた大東建託(株)もCLTに着目。国内での実用化に向けて耐火性や施工性、事業性などの様々な面から開発を進めていました。
「CLTを調べていたところ、大東建託が事業を進めていることを知って連絡し、実際に同社のモデル棟も見学。性能の高さを実感し、建築を決めました」(阪井さん)
補助金申請も一貫対応。コスト面でも全力サポート
CLT工法での建築を決めた阪井さんは、船橋市内にある駅近の土地を取得。
大東建託には、営業や設計担当などで構成したチームがあり、プラン提案や適正家賃の設定などに取り組んでいます。今回、大東建託初のCLT工法による賃貸住宅建築というプロジェクトを進めるにあたり、同社は、林野庁の補助事業「CLT活用建築物等実証事業」に申請し、補助金を獲得。阪井さんの建築資金に組み込むことにも成功しました。
「補助事業の目的である普及性や先駆性が高いCLT建築物の設計・建築等の実証についての募集に対して、『CLTパネル工法による4階建て共同住宅』、『耐火木造建築』を提案し、採択を受けました。
申請にあたっては難解な書類や連絡などもありましたが、すべて大東建託が対応してくれました。不動産のプロが揃う同社だからこそ可能だったと思います。並々ならぬやる気がチームの方々から強く感じられたので、とても頼もしかったですね」(阪井さん)
こうして、様々な力を結集して完成した大東建託初のCLT賃貸住宅。現在も満室経営が続いています。
「外観をはじめ、他にはない賃貸住宅を建てることができたので大変満足しています」と阪井さんは笑顔で話してくれました。
CLT工法の建物が実際に見られる展示場で見学受付中
阪井さんも建築前に訪れて、性能を体感したモデル棟や展示棟は一見の価値あり。大東建託の「ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場」は、展示棟の大屋根にもCLT材を使用しており、CLTのことを見て・触って余すことなく理解できる場となっています。
注目の新工法に興味がある方は、気軽に相談してみてください。
※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2024年9月7日時点のものです。
取材・文/本多 智裕
ライタープロフィール
本多 智裕(ほんだ・としひろ)
京都大学文学部史学科卒。(株)リクルート勤務を経て、フリーランスのコピーライター、ディレクターとして独立。建築・不動産情報誌、土地有効活用雑誌等の広告・記事の執筆のほか、ハウスメーカーや賃貸管理会社、生命保険会社等の会社案内、分譲住宅・マンションのパンフレット制作にも多数携わる。
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