どのタイミングですれば良いのかがわかる!繁忙期の空室対策14
- 仲介・入居者募集
- 管理会社(入居者管理)
- 原状回復
- まずは最初に物件の評価を知る
- 空室対策①|物件評価チェックリストを使って採点してみる
- 退去・原状回復のとき
- 空室対策②|物件を状態を見直す
- 空室対策③|入居者ニーズの高い住宅設備を導入する
- 空室対策④|入居者や退去者の友人を紹介してもらう
- 空室対策⑤|リフォーム時に家族や友人などの第三者の意見を聞く
- 入居者募集のとき
- 空室対策⑥|家賃を一定期間無料にするフリーレントをやる
- 空室対策⑦|家賃をキリのよい値段に設定する
- 空室対策⑧|入居の募集条件をゆるめる
- 空室対策⑨|仲介会社に家賃の値下げ幅を事前に伝えておく
- 空室対策⑩|募集物件のチラシを工夫する
- 物件の内見時・賃貸借契約のとき
- 空室対策⑪|内見時にはおもてなしの心で内見者を迎える
- 空室対策⑫|空室を家具付きにしてモデルルームにする
- 退去を予防する
- 空室対策⑬|賃貸借契約の更新時にプレゼントや入居者同士のコミュニティを作る
- 空室対策⑭|現在住んでいる入居者にアンケートを実施
退去を予防する
現在住んでいる入居者を大切にして長期間住み続けてもらい、退去を減らすことが、安定した賃貸経営に直結する。
空室対策⑬|賃貸借契約の更新時にプレゼントや入居者同士のコミュニティを作る
住み続けてくれる入居者に感謝を込めて、更新時にプレゼントを。水まわりやエアコンのクリーニング、壁紙の張り替えなどがおススメだ。
「物件から大学への通学途中に坂があるので、学生入居者には、最低1年間は住んでもらうことを条件に、電動アシスト自転車をプレゼントしています」(九州大家の会・今富さん)というオーナーもいる。
また、良好なコミュニティー作りも退去を防ぐ盾となる。エントランス付近にゆとりがあれば、椅子とテーブルを置いて交流スペースにしては?管理会社にパーティなどイベントを企画してもらうのもいい。
「更新時にお礼の手紙を添えて、お菓子や商品券を贈っています。おかげで長期住んでくれる入居者様が多いですね」東京都・Uさん
空室対策⑭|現在住んでいる入居者にアンケートを実施
賃貸生活に不満を抱いている入居者のうち、それを声に出す人はわずか。多くの人は、「言ってもどうせ改善されない」、「クレーマーと思われそう」といった理由で我慢をしていると言われている。そして不満が募れば、黙って出て行き、問題点をわざわざ指摘してはくれない。
退去を防ぐには、入居者の声を積極的に吸い上げることが肝心だ。たとえば入居して3カ月、半年など、一定の期間が経った時点で、クオカードなど粗品付きの
アンケートを取って、隠れた不満を聞き出しては?
もちろん改善できる要望にはすぐ対応したい。
- 不満な点は?
- 清掃や管理はどうか
- 住み心地について
- 部屋の使い勝手
- 退去の予定 など
※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2015年12月7日時点のものです。
取材・文/藤谷 スミカ
ライタープロフィール
藤谷 スミカ(ふじたに・すみか)
同志社大学文学部英文学科卒。広告制作プロダクション、情報誌出版社を経て、フリーランスのコピーライターとして30余年。ハウスメーカーの実例取材記事、注文住宅、リフォーム、土地活用に関する情報誌の記事、企業PR誌の著名人インタビュー記事、対談記事、企業単行本の執筆等を手がける。