アパート・マンションオーナーに聞いた!管理替えの理由とその後、どうなった?!
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選んだ会社の決め手は「●●感」「●●●●力」「●●●●性」
では、管理会社を変更したオーナーは、どこを重視して現在の会社を選んだのか。
管理替えを検討しているオーナーも参考にしてほしい。
決め手の第1位は、ズバリ「信頼感」だった。企業の規模や認知度にかかわらず、担当者が人として信頼でき、頻繁に変わらないことを重視している。他にも、会報誌などオーナー向けの情報発信をしている管理会社も評価が高い。前述の会社変更の理由で「対応の不備」と答えた人が多かったことからも、納得の1位だといえよう。
第2位は「空室解消力」。管理物件の入居率の高さや、レインズやチラシなどで迅速に募集情報を流してくれるなど、空室を埋める行動力が決め手になっているようだ。
第3位は「事業継続性」。つまり企業力である。管理戸数の多さや、財務基盤の安定が指標となる。また、全国的な知名度はなくても、地元で信頼の厚い地域密着の会社も選ばれやすい。
他にも、「大家さん仲間から紹介された」、「地域貢献活動を行っている点に好感を持った」という声も聞かれた。
管理会社を変更して良かったと思う人は64%。これからに期待という声も
気になるのは、変更後の満足度だろう。アンケートの結果を見ると、「変更して良かった」と回答した人は64%。その理由として、「空室が埋まった」、「入居者の質が向上した」、「担当者との良いパートナーシップを築けている」、「大家の味方ができた」といった喜びの声が上がっている。特に変更前の管理会社の不満が改善されたことへの満足感は大きいようだ。
また、「不満」が7%。「空室状況は変わらない」、「客付けは良いが、管理料が高い」などの声もみられた。一方で、「どちらともい
えない」という回答も29%を占めている。一見、多いように思える
が、この中には「まだトラブルはないので様子見」、「変更したばか
りでわからない」という人が含まれており、これからに期待といっ
た意見も多かった。
読者のリアルな声をご紹介したが、いかがだっただろうか。現在の管理状況に不満や疑問、不安感を持つオーナーは、会社の変更・管理委託に切り替える決断もときに必要だ。より良い管理のもと、賃貸経営を安心して続けるために、思い切って一歩を踏み出してみてはどうだろうか。
※オーナーズ・スタイル「読者さまアンケート」(2020 年1 月実施。対象:主に首都圏エリア在住のオーナー。有効回答数:373)ご回答いただいたみなさま、ありがとうございました!
※この記事内のデータ、数値などに関する情報は2020年3月4日時点のものです。
文/菱沼晶