入居者の最前線に立ちアパート建築にニーズを反映

オーナーの大切な資産を活かし、次の世代へ安心して引き継いでもらえるように、同社は創立以来、一貫して顧客第一主義を実践してきた。主力事業としているのはアパート建築と管理業務。設計・施工から管理まで自社で行い、ワンストップ体制で、建てる前から建てた後まで、長期にわたってオーナーの良きパートナーであることを目指しているのだ。

「弊社の強みは管理を通じて入居者と直接つながっていること。入居者のプランに対するニーズや求めている設備・機器、不満に思っている点などを把握することができます。それを建築に反映することで、常に入居者に選ばれる物件を提供することが可能なのです」と末永社長は語る。

実際に、同社の管理物件は入居者満足度が非常に高く、管理戸数は約9500戸にも及ぶが、年間平均稼働率は97％を超えている。いかに入居者目線の提案がなされているかわかるだろう。「築35年を超える第1号棟は、現在でも満室経営を維持しています」というから入居者管理、物件管理が丁寧で的確であることも窺える。

アミックスの強み

短期間でローン返済可能な安全なプランを提案

同社が得意とするのは、木造在来工法によるアパート建築。自由設計なのでその土地に合った最適なプラン提案を行うことができ、狭小・変形地にも柔軟に対応できる。オーナーに安定した経営を行ってもらうために、事業性を何より重視して、無理のない収支計画に基づいた提案を行っていることが特徴だという。

（末永社長）「将来、賃貸需要はどう変化するかわからないですから、ある程度建築費を抑えて、20年で返済できる事業計画を勧めています」

建築コストを抑えることができる理由は、木造に特化し、自社で設計も施工も行っていることが大きい。ただし、単なるローコスト住宅というわけではない。それぞれの地域にあわせた間取りや設備を検討し、入居者に選ばれるプランを提供している。地域の家賃には上限があり、高い建築費をかけても高い家賃が取れるとは限らない。その見極めにも、管理で培ったノウハウが生かされているのだ。

一方で、「他物件と差別化を図り競争力を高めるために、猫と人が快適に暮らせる猫共生型の商品も導入しました」と付加価値型の新商品開発にも意欲的な姿勢だ。