賃貸アパート・マンションを建てるなら!現地見学会、モデルルームのおすすめ活用方法[会社選び#5]

会社選びのために情報収集する方法としては、ホームページを見たり、資料を取り寄せたり、様々なアプローチがあります。そのうちの1つ、現地見学会やモデルルームの活用法について紹介します。

まとめて見られる!予約もできる!「見学会・モデルルームNavi」

賃貸アパート・マンションを建てるなら!現地見学会、モデルルームのおすすめ活用方法[会社選び#5]2

「賃貸住宅を建てたい」「2棟目の建築を検討している」といった方におすすめ!期間限定で開催される見学会と、気になったときにいつでも見られる常設モデルルームの情報をまとめた「見学会・モデルルームNavi」を公開中です。

実際に建てられた住宅を見れば、賃貸経営のイメージが膨らむこと間違いなし!予約もできますので、成功への第一歩として、ぜひ参加してみてください。

現地見学会、構造説明会でリアルな建物を体感する

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中小工務店が手掛ける完全自由設計のアパートや小規模なマンションの場合は、ハウスメーカーの企画型商品のようなパンフレットやモデルルームは用意されていません。ホームページでは施工事例の写真や間取り図など、比較的シンプルな情報に止まるケースが多いでしょう。

どんな建物になるか実感をつかみたいときに活用したいのが現地見学会です。建物が竣工してから借り手が入居する前までに公開する「完成見学会」では、モデルルームと同じように立体的な空間構成、素材感などを確認できます。

設計施工分離で、プランづくりを独立した設計事務所に依頼している場合は、建築家が立ち会っているはずなので、竣工物件の見学会などで設計のコンセプトや特徴を解説してもらいましょう。

見た目のデザインの良しあしだけでなく、素人目にはわからない工夫、オーナーとのやりとりで苦労した点、機能やデザイン性を落とさずにコストを節約したところなどを聞いてみると、建築家の「引き出しの多さ」がわかります。

耐震性や断熱性などの構造や性能面に特徴がある工務店や建築会社では、「構造説明会」(構造見学会)を開催している場合もあります。建築途中で内外装仕上げ前の骨組みが見える状態で実施するものです。

たとえば、木造軸組み工法なら、完成後には見えなくなる柱や梁の材質やサイズ、納め方、金物の使い方の違いまでわかります。設計士や現場監督が立ち会うケースも多いので、技術面や施工に関する疑問などを、その場で質問して説明を受けることもできるでしょう。

見学者を幅広く募集するイベント形式の場合の他に、オーナーからのリクエストに応じて、見学できる施工事例を紹介してもらうことも可能です。

施主が立ち会ってもらえる場合は、希望条件と実際の出来栄えの違い、満足度、苦労した点、施工中の対応なども聞けるかもしれません。施工事例の紹介を渋る工務店は、見せたくない理由がある可能性もあるため、避けたほうが良いでしょう。

また、サービス付き高齢者住宅やグループホームなどの高齢者向け施設の見学会を実施している会社もあります。施設がすでに運営中の場合は、サービス内容、職員の対応、入居者・利用者の反応なども見られるでしょう。

所有している土地の立地特性によっては、こうした高齢者向け施設も候補に入れて検討する必要があります。土地活用の可能性を探る意味でも、一度は体験してみるといいかもしれません。

常設のモデルルームで賃貸住宅のトレンドを知る

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大手のハウスメーカーや建築会社のホームページを見ると、写真や動画をふんだんに使って企画型商品のコンセプトや構造・性能について詳しく解説するコンテンツが充実しています。豪華なパンフレットやDVDなどの資料も用意されているケースが多いでしょう。

これらの情報からも、それなりに建物のイメージはつきますが、もっと詳しく知りたい思ったとき、いきなり住宅展示場を訪れるオーナーも少なくありません。

ただ、住宅展示場のモデルハウスは、基本的には居住用の個人住宅向けに作られています。賃貸用とはデザインや設備仕様のグレードも違うため、参考にしにくいのではないでしょうか。

賃貸マンションに関する特徴を知りたい場合は、賃貸専用モデルルームの見学がおすすめです。

住宅展示場のような常設の一棟タイプのモデルハウスや分譲マンションのような仮設タイプではなく、既存の賃貸住宅の一室を借り上げてモデルルームにしているものや、オフィスビルなどの中に部屋を再現したものなど一般的でしょう。共用施設がある場合は、併せて見学できる場合もあります。

モデルルーム見学には、ホームページやパンフレットに掲載された図面や写真ではわからない次のようなメリットがあります。

1.実物大の建物デザイン、住戸内のリアルな空間を体感できる。
2.採用されている素材の質感、設備仕様のグレードを確認できる。
3.間取りの使い勝手、家具を入れた室内の雰囲気を感じられる。

また、標準タイプ以外の特徴のある企画型プランのモデルルームを設けているケースもあります。

たとえば、話題のZEH、IoT技術を活用したスマート賃貸、セキュリティ賃貸、デザイナーズ賃貸、コンセプト賃貸(ペット共生型、音大生向け防音仕様)などなど。

最新のプランや先進設備、時代のトレンドを知るのにも役に立ちます。プランづくりの参考にもなりますから、興味があったら積極的に見学してみましょう。

なお、モデルルームは、オーナー向けとは限りません。入居検討者やメディア向けを意識して、見栄えの良さやバリエーションを表現するために、オプション設備やグレードアップした内装材を採用しているのが一般的。実際に施工する場合の標準仕様の参考価格とは、必ずしも一致しない点に注意してください。

文/木村 元紀

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