大家さんの孤独死保険、どう選ぶ?|家主型と入居者型の違い

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公開日:2019年6月18日
更新日:2022年12月2日
大家さんの孤独死保険、どう選ぶ?|家主型と入居者型の違い1

孤独死保険とは、「家賃の損失」や「居室の原状回復費用」など、孤独死によって生じる金銭的損失を補償する保険です。近年は孤独死による損失リスクを回避するのため、加入を検討する大家さんが増えてきています。

そこで、どの孤独死保険を選べばいいのか、選び方や確認するべきポイントとともに、大家さんにおすすめの商品をご紹介します。この記事を参考に、ご自身の物件に合う孤独死保険を選んでみてください。

孤独死保険は大きく分けて2タイプ|家主型と入居者型

大家さんの孤独死保険、どう選ぶ?|家主型と入居者型の違い2

孤独死保険には大きく分けて2つの種類があります。一つは大家さんが加入する「家主型」、もう一つは入居者が加入する「入居者型」です。

「家主型」は、大家さんが契約者となり保険料を負担、賃貸住宅の居室内などで入居者が死亡した場合に、大家さんが被る損失を補償するもの。

一方の「入居者型」は、入居者が入居時に加入する家財保険(火災保険)の特約として、死亡事故への補償も行うというもです。

この二つは、被保険者や補償内容などに違いがあり、各保険会社の商品ごとにも違いがありますので、比較・検討して選ぶことが大切です。

家主型 入居者型
保険種類 費用保険(単独保険) 家財保険(特約)
保険契約者 家主・管理会社 入居者
被保険者 家主・管理会社 入居者
補償内容の概要 被保険者が所有または管理する賃貸住宅内で発生した入居者の死亡事故によって、ご自身が被る損失の補償。
①遺品整理費用
②原状回復費用
③家賃損失
入居者が死亡したことによって、遺族や保証人等に及んだ損害の補償(遺族が不明の場合、貸主に支払う商品もある)。
①遺品整理費用
②原状回復費用
保険料の設定 商品によって異なる
・1戸室あたりの設定
・家賃総額によって算出
入居時に加入する家財保険の保険料に含まれる

 

「家主型」孤独死保険のメリット・デメリット

家主型のメリットは、家賃損失がカバーできることです。

孤独死により事故物件となった場合、原状回復や特殊清掃のための費用・期間が発生したり、家賃を減額せざるをえなくなったり、入居を敬遠されて空室期間が長引いてしまうことがあります。孤独死保険に加入すれば、その損失をカバーしてもらえるのです。

保険協会の調査によると、家賃保証の費用として支払われた保険金額は平均32万円ほど(日本少額短期保険協会「第4回孤独死現状レポート」)。万が一の場合に、これだけの金額が保証されるのは心強いのではないでしょうか。

家主型のデメリットとしては、入居者型と比較した場合に、大家さんの支出が増えることが挙げられます。ただし、1戸あたりの保険料は数百円程度です。

「入居者型」孤独死保険のメリット・デメリット

入居者型のメリットは、大家さんの保険料負担がないことです。

また、入居者が加入する家財保険(火災保険)の特約として契約するため、孤独死以外の災害(火災・落雷・風災など)もカバーできます。

入居者型のデメリットは、家賃損失が補償内容に含まれていないことです。そのため、孤独死による家賃減額や空室期間の家賃損失はカバーできません。

また、入居者が保険契約者となるため、原則として原状回復後の保険請求は、入居者(死去)の相続人が行うことになります。もし相続人がいない場合には、保険金が支払われません。入居者の代わりに大家さんや管理会社が保険金の請求を行える特約があるかどうか、チェックしておきたいポイントです。

ここをチェック!孤独死対応保険の選び方

大家さんの孤独死保険、どう選ぶ?|家主型と入居者型の違い2

大きく分けて2つの種類がある孤独死保険ですが、提供している会社は20社を超えます。そのため、各保険会社によって保険に細かな違いがあります。

ここでは次の3社の孤独死保険を例として選び方のポイントを紹介します。

アイアル少額短期保険株式会社の「無縁社会のお守り」(家主型)
●株式会社あそしあ少額短期保険の「大家の味方」(家主型)
●東京海上ミレア少額短期保険株式会社の「お部屋の保険ワイド」(入居者型)

保険会社 アイアル少額短期保険 あそしあ少額短期保険 東京海上ミレア少額短期保険
保険商品 無縁社会のお守り
(家主型)
大家の味方
(家主型)
お部屋の保険ワイド
(入居者型)
家賃損失 200万円まで 契約による なし
原状回復費用 100万円まで
(遺品整理費用を含む)
200万円まで 50万円まで
その他 事故見舞金
5万円
臨時費用保険金
犯罪被害50万円
犯罪以外20万円
遺品整理費用
50万円まで

 

【選び方1】孤独死以外もOK? 補償範囲をチェック!

孤独死保険は商品によって『補償される範囲』に違いがあります。

先ほど紹介した通り、〈入居者型〉は家財保険(火災保険)の特約です。そのため、火災や落雷、風災、水災など、孤独死以外の事由による損害もカバーできます。

一方、〈家主型〉であっても「大家の味方」は火災や落雷・水災などの自然災害によってリフォームなどが必要になった場合に、復旧期間中の家賃収入の損失を補償してくれます。

また、孤独死保険は『契約居室内』で居住者が亡くなった場合に保険金が支払われるのが原則ですが、「お部屋の保険ワイド」では、病室でなくなった場合など、居室外で亡くなった場合にも遺品整理の費用などが支払われます。

大家さんは、現在加入中の火災保険の補償範囲を確認し、「足りない部分を補う」「希望する補償を追加する」という視点で、検討するといいでしょう。

【選び方2】家賃の補償期間・内容をチェック!

〈家主型〉の孤独死保険を選ぶ際には、『家賃の補償期間』をチェックしましょう。

例えば、「無縁社会のお守り」は、事故発生日から最長12カ月間、「大家の味方」は事故発生日(死亡事故の場合は発見日)から最長6カ月です。

また、「大家の味方」は原状回復のためのリフォーム完了日までの空室期間の家賃損失を補償しているのに対し、「無縁社会のお守り」は原状回復後、家賃を値下げした損失に対しても補償しています。

事故物件になった場合には、一般的に家賃を下げることが多いため、大家さんが収入損失のリスクに備える場合、家賃の値下げによる損失を補償してくれる保険を選ぶ方が安心でしょう。

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